読むだけで、あなたも神社・仏閣祈願のプロフェッショナルになれる参拝マニュアルです!
目からウロコの参拝法満載です!!
【開運する神社参拝の手順とポイント】
鳥 居
天(あま)照(てらす)大御神(おおみかみ)(太陽神)が「天の岩戸」に隠れた時、鶏がとまって『こちらに神さまがいるよ』と教えてくれたのでこう呼ばれました。
鳥居は結界として「見えない扉」になっていて、下界からの邪気をシャットアウトしています。ここから先が天界になります。まず、二拍手を打ってから自己紹介をします。くぐる時は軽くおじぎをし、端を通ります。真ん中は「正中」といい、神さまの正面にあたるからです。
鳥居はオーラを発しており、そこを通ることによって穢れを祓います。
大きな神社では一の鳥居から順番にありますが、遠くても近道をせず、順番に通りましょう。本来、鳥居は木で出来たシンプルなものが良いのですが、後世になって仏教や道教の影響で段々派手になりました。駐車場が境内にある場合などは仕方ありませんが、車や自転車で通るのはなるべく止めましょう。
参 道
参道も端を歩きます。参道を歩きながら神仏に意識を合わせていきます。
鳥居が女性の「股」で、参道は「産道」、お宮は「子宮」になります。境内はあの世(黄泉(よみ)の国)です。つまり、神社参拝は再度出産の追体験をしているのです。参拝して鳥居を出ることで、新たに生まれ変わり、黄泉(よみ)帰る、(蘇る・リフレッシュする)わけです。
産土神社にはみなさんの《元の気》が宿っています。この気が枯れると「気枯(けが)れ」となり「病気」になります。時々参拝して《元気》を補充しましょう。
たまに、参道脇を駐車場やゴミ置場にしたり、幼稚園などを経営する神社を見かけますが、これは考え物です。また、大地には浄化の働きがありますから、境内をコンクリートで覆ってしまうのはよくありません。神社のご社殿は、隙間があって気が淀まない木造がいいのです。ちなみに、コンクリート製のご社殿の場合、神仏は境内のご神木に避難されている場合もあります。
社務所の由来書や看板でご祭神を事前に確認し、参拝する神仏に意識を合わせておくこともとても大事です。神仏は、自分に関心をもってくれる人間をより守護するのです。
手水舎
ここで、手と口を清めます。手水舎(てみずや)には「祓戸(はらえど)大神」さまや「水神」さまが宿っている場合がありますので、二拍手を打ちます。祓戸大神さまはお祓いの根本の大神さまです。
柄杓で「左手、右手、口、左手」の順で清め、最後に柄杓の柄を清めます。柄杓には直接口をつけないで下さい。また、整備不足で水が汚れている場合は、衛生上よくありませんので口は清めなくても結構です。また、手水舎があっても水が出ていない神社を見かけますが、神仏にも“水の気”が必要です。神仏本来の力が出せずお気の毒です。手水舎は大事なのですが、人間側の事情で機能していない神社が多いのは残念なことです。
狛 犬
狛犬は神社の番犬です。稲荷神社には狐がいます。神さまの眷属としていろいろな動物がいます。日枝神社の猿、春日神社の鹿、三峰神社の狼、出雲大社の海へびなどです。
神さまの使いとみなすことで、動物との共生をはかったのです。ちなみに「絵馬」は神社に馬を奉納していたことの名残りです。
ご神木・神池・磐境
境内の神池は海や湖を表し、磐境(いわさか)は岩山です。神社は大自然そのものを表しています。
ご神木には神仏が宿っています。中には、ご本殿ではなくそちらにいらっしゃる場合も多いです。しめ縄をしてご存在をアピールすると喜ばれます。実は神仏にも感情があるのです。
しめ縄をご奉納し、巻いたとたんに境内の“気”が変わった体験を何度かしたことがあります。また、神池には龍神さまがいらっしゃることが多いです。
拝 殿
ここでも正面を少しずれて立ちます。鈴を2回鳴らして、神さまに参拝に来たことをお知らせします。私たちの家で言えば、玄関のブザーのようなものです。鈴の音は祓いの力がありますので、ここでもまたお祓いを受けます。夏の風物詩、「風鈴」もまた家に邪が入らないためのものです。古神道には高音の鈴の音で穢れを祓う「鈴祓い」があります。
神社では「鳥居・手水・鈴」で3回祓うわけです。「お祓いを受けている」とはっきり思うとそうなります。神仏の世界はイメージが大切なのです。
たまに「社号額」のない神社を見かけますが、表札のない家と同じで神仏に失礼です。
ご本殿
多くの方が勘違いされていますが、お賽銭箱があるのは「拝殿」で、神さまがいらっしゃるのは「御扉(みとびら)」の閉まっている「ご本殿」です。
御扉の中にご神体が鎮座しています。御扉の前には「神鏡」が「雲台」に乗っています。
これは日の出の太陽を表しています。また、「カ・ガ・ミ」から「ガ(我・エゴ)」を取ることで誰でもが「カミ」であることを、参拝者の姿を映し出して教えています。「あなたの中にある“一霊四魂(いちれいしこん)”そのものが神であることに、気づきなさい」ということです。
ちなみに「しめ縄」は雲、「紙垂(しで)(四手)」は雷、「前垂(まえだ)れ」は雨を表しています。さらにしめ縄が二重らせんになっているのは、遺伝子DNAを表しています。裏側へまわることが可能であれば、ご本殿の近くまでいってお祈りするとなお良いです。
摂社・末社・奥宮
本殿の神さまに深い関わりのある神さまを祭っています。お妃の神さまや子供、親神などです。それ以外が末社です。産土の大神さまや鎮守の大神さまは摂社、末社にいらっしゃる場合もありますので、注意して下さい。気になる摂社、末社はその可能性が高いです。
特に「地主(じぬし)社」「荒祭(あらまつり)宮」「荒魂(あらみたま)社」「門客人(もんきゃくじん)神社」「坪宮(つぼのみや)」などや草鞋(わらじ)が奉納されている神社は要チェックです。
奥宮はもともと神さまが降臨した場所です。山の頂上などにあり、本来そこが大事です。いつも行けないので、奥宮を遥拝するために里に建てたのが「里宮」です。また、神社は人間が勝手に遷宮(せんぐう)する(場所を移す)と力がなくなる場合があります。神社を、宅地や道路整備などの人間の都合で勝手に動かしてはいけません。
「摂社」は、ご本殿の神さまと家族関係の神さまをお祭りしています。
「末社」は、この土地に元々あり、境内に後から合祀されたお社です。
摂社に実は、「地主の神さま」や「産土の大神さま」など重要な神さまがいらっしゃる場合も多いので、要チェックです。
稲荷神社は、「大自然」や人間以外の「生きとし生けるもの」の守護神ですので商売繁盛など、人間の祈願をするのは避けましょう。
ご祭神は「ウガノミタマノ大神さま」で伊勢神宮の外宮にお祭りされている偉大な神さまです。おキツネさまはご眷属ですので、油あげを差し上げるのは考えものです。
神社にも、仏尊さまがお祭りされている場合があります。
神さまと仏さまは、陰陽関係になっています。不動明王さまなどは、結界を張って、邪を祓ってくれています。
お賽銭
お賽銭はそっと入れます。投げたりするのはタブーです。丁寧なのは熨斗袋に入れるのがベストです。表には『植樹用初穂料』、または『緑化用』と書きます。手水舎の水が出ていなかったり、汚れている場合は『手水舎整備用』と書いてお賽銭を産子や神主さんに有効活用してもらいます。
お賽銭の金額と開運は必ずしも正比例しません。あくまでも感謝の気持ちを形にしたものです。
拝・拍手
拝は上半身を90度折ります。無防備であることで、神さまへの信頼を表します。
『魏志倭人伝』によれば、三世紀頃の私たちの祖先は、目上の人に挨拶する時に拍手を用いたとあります。また、神前に供える「御毛(みけ)(野菜=地球の毛)」を柏の葉で包んだので「柏手(かしわで)」といいます。手を地面と水平にし、右手を少し手前に引いてパンと叩きます。その際左手のひらをやや丸めると、右手と打ち合った時に空気の層ができて、よい音が出ます。合掌は「鏡印」といって「陰陽調和」を表し、印の中でも最高の力を発揮します。
拍手(柏手(かしわで))は通常、二礼、二拍手、祈念、一拝ですが、実はこれはダイジェスト版です。丁寧にするには四礼、八拍手、祈念、一拝がお奨めです。なぜかというと、神さまには「天神(てんじん)地祇(ちぎ)」といって、天の神さまと地の神さまがいます。神職の作法では、天の神さまの代表が伊勢神宮で拍手は八回、地の神さまの代表が出雲大社で拍手は四回です。神社には「隠れ神」といって伝承に残っていない、とても大事な神さまがいらっしゃる場合が多いのも事実です。大地の神さまを祭っていても、天の神さまが隠れていたり、その逆の場合もあります(それらはすべて人間がやってしまったことですが)。それを理解した上で、八拍手すると神さまは大変喜ばれるのです。
効果的な合掌の作法と祈り方
○ 祈りは“意乗り”で、神仏へ自分の意思をはっきりと伝えることが重要です。回数や時間ではなく、心を通じさせるという気持ちで祈ります。量より質が大事です。
○ 祈る対象をしっかりと目を開けて観ます。観たときに直霊(なおひ)から光が出ます。
○ 肩の力を抜いて背筋を伸ばします。合掌印は指を広げず、胸元につけません。
○ 指先は祈る対象に向けます。胸の中央(ハート)で祈り、胸の前に
“祈りの場”を作ります。外なる神仏と内なる神仏(一霊四魂)を調和
させるつもりで、笑顔で祈ってください。
○ 合掌した指先(中指)から直霊の光を出し、その光で祈りの“道筋”を
まず作ります。ゆっくりと気持ちを込めて“言霊(ことだま)”を道筋に
乗せ、神仏に届けるイメージで祈ります。
○ 「わが○○の大神さま」と明るく元気良く呼びかけます。声を出せな
いときは黙念でよいでしょう。身内のように話すのがよいですが、
「親しき中にも礼儀あり」を心得てください。
○ 祈り方のコツは自分の守護の神仏を大好きになり、その「ご開運」を
祈ることです。“お父さん、 お母さんがんばってね“と励まし、感謝する
ことが大事です。神仏は言葉ではなく人間の想いの “波動”に感応し
ます。祈りが通じると「胸や手のひらが温かくなる」「足元が暖かくな
る」「頭頂に感じる」「シデが揺れる」「ご神具の金箔が輝いてくる」
などの現象が起こることがあります。
○ 神社・仏閣参拝は行ったことで満足するのではなく、神仏と深い交流
をすることが目的なのです。
◎産土神社での祈り詞
とってもありがたいわが産土の大神さまをはじめ、○○神社の大神さまの一霊四魂のいや益々のご開運をお祈り申し上げます。
いつもご守護いただき誠にありがとうございます。私は□□について△△致します。
どうぞ大いなる守護と後押し、よろしく
お願い申し上げます。
わが産土の大神さまをはじめ○○神社の大神さまの
一霊四魂のいや益々のご開運とご活躍をお祈り申し上げます。
(鎮守神社では、「わが産土の大神さま」を
「わが鎮守の大神さま」に変える)
おみくじ・お守り
祈願した後は、神仏からアドバイスを受けるために「おみくじ」を引くと良いでしょう。「○○に関してアドバイスをお願い致します」と祈念してパッと引きます。ご神事ですから、「吉」が出るまで何回も引くのは失礼です。
「吉」ならば素直に喜び、「凶」の場合は、自分の行動や考え方を反省して下さい。
「お守り」は「自然即(そく)神」という大生命力の形代(かたしろ)です。神仏のパワーを袋に封印してあります。自分を癒し、守ってくれますので、産土神社や鎮守神社のものであれば持っておきましょう。ちなみに、たくさんの御札やお守りを持つとエネルギーが反発しあって、その効果が薄れます。水晶などのパワーストーンも同じです。
奉 納
神社へのご奉納は、実は「徳」を積む最適な方法です。よくお酒を奉納してあるのを見かけますが、神さまが喜ばれるものは他にもあります。例えば「植樹」、「由来書」、「社号額」、「しめ縄」、「鳥居」、「ご神具」、「ご社殿や手水舎の修理・改修」などです。
神仏はあの世のことは得意ですが、物質レベルのことは人間が「職場環境」を整えないといけません。
守護して下さっているお礼に、余裕のある方は奉納されると良いでしょう。
神社によっては、「植樹募金」を募っているところもあります。また、明記していない場合も駄目もとで社務所に声をかけてみましょう。神社関係者への「モチベーション高揚」という意味において、神仏はその行為だけでも喜ばれます。
神仏は大自然を愛し、天命を歩み、うれしく、楽しく、おもしろい気持ちと感謝の念を持った人間を無条件で守護します。
子供が大自然の中を駆けめぐり、自立して明るく成長するのが親の願いであるように、守護のご存在も人間の自立を後ろから温かく見守っているのです。また、おすがりではなく、志を持ち、自ら“人の道”を歩むことが神仏に守護される最大の秘訣なのです。